「根拠のない通説」にだまされない!

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腰痛に限らず、病気などに対して「~が原因です」という言葉がよく使われます。

しかし、今一度立ち止まって考えてください。

「それは、本当に原因ですか?」と。

「因果関係」と「相関関係」をごっちゃにしている

① あなたの腰痛は老化が原因 (年のせい) です。
②    〃   骨盤のズレが原因です。
③    〃    ヘルニアが原因です。

このように言われたことがある思います。
しかし、これで納得してはいけません。
なぜなら、これらは原因とは言えないからです。

原因とは

原因とは、「 ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもと・・になること。また、その事柄」。
 つまり、因果関係が成り立つときに使う言葉です。

因果関係:2つのことがらのうち、どちらかが原因で、どちらかが結果である

 出典 『原因と結果の経済学』

ここで、先ほどの①を考えてみましょう。

「腰が痛いのは、老化が原因(年のせい)」、
 つまり「老化(年を取った)」から、「腰が痛い」 そう言うことができれば、この関係は因果関係だと言えます。

ここで、次のデータを見てください(厚生労働省:国民生活調査2016より)。

これを見ると、年齢が上がるにつれ「腰が痛い」人が増えています。
「腰が痛いのは、年のせい(原因)」という気がしてきます。

しかし、これだけでは「因果関係があるとは言えません。

あんたの周りにもいませんか?

高齢にもかかわらず、元気で、全く腰が痛くない人。

因果関係がある」と言うためには、「高齢の方は、皆腰痛でなければならない」のです。

そう、年齢によって腰が痛いのは、因果関係ではなく、相関関係と言うのです。

相関関係:2つのことがらに関係があるものの、その2つは原因と結果の関係にないもの

     出典 『原因と結果の経済学』

先の 「老化(年を取った)」から、「腰が痛い」 は明らかに相関関係です。

その他の例

これを踏まえて、②、③も見ていましょう。

② 整骨院や整体院でよく使われる「腰痛の原因は、骨盤のズレ」
③ こちらはレントゲンやMRIの画像検査を経ていわれる「ヘルニア」

これらはどちらも相関関係です。

  • 骨盤が歪んだ人が、みんな腰痛でしょうか?
  • ヘルニアのある人は、みな腰痛でしょうか?

このように、僕たちは

因果関係と相関関係を混同してしまい、因果関係にないものまで、「原因」という言葉を使ってしまっています。

原因の追究をやめる

相関関係にあるものには、「要因」という言葉を使いましょう。

そして「原因の追究」は止めましょう。

なぜなら、「原因」と思ったものには、さらに「原因」があります。

「原因の追究」には終わりがありません。悩みがより深くなるだけです。
これに関しては、別の機会に紹介します。

レッドフラッグのない腰痛は、原因がはっきりしなくても解消しますので、安心してください。

最期に一つちょっと怖い話を。

「手術を行うときの全身麻酔。実はあれ、どうして効くかわかってないのですよ」(『99.9%は仮説』より)

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