【第3回】状況や反応は、相互作用でとらえる

前回まで、

「ストレッサーとストレス反応」(こちら)、
「ストレス反応には4つのとらえかたがある」(こちら

という2つのお話をさせていただきました。

今回は、「それぞれは別々に存在するのではない」というお話をさせていただきます。

ストレッサーとストレス反応の相互作用

「【第1回】長引く痛みを解決する心理学講座」(こちら)では、「ストレス状況(ストレッサー)とストレス反応」は分けてとらえましょう」とお伝えしましたが、これは別々に存在するのではなく、お互いに作用しあう関係になっています。

先に示した図をもう一度見てください。

これを見ると、ストレス状況からストレス反応と右方向だけの矢印ではなく、反対のストレス反応からストレス状況への矢印もあります。

これはつまり、自分のストレス反応がストレス状況を作り出す、ということを表しています。

もう一度、部屋が散らかっている場面を想像してみましょう。

この状況を見て、母親がストレス反応として、散らかした本人に怒ったとします。

ママB
ママB

またあんたはー!
何べん言ったらわかるの!!

すると、こんな反応が返ってきました。

子ども
子ども

ごめんなさーい。僕が悪かったですー。

これを見た母親は、はっと我に返り、

ママB
ママB

また、やってしまったー。もう怒らないと決めたのに・・・。
なんて自分はダメなんだ。

とまあ、
散らかった状況をきっかけにストレス反応が起きる(怒る)、(右方向)

そして、
そのストレス反応が新たなストレッサー(子どもが泣いている姿)を生み出す。(左方向)

こうなると、もう無限ループです。このように

ストレスは、状況から一方的に受けるのではなく、
自分の反応から、状況へも影響を与える

ということを、覚えておきましょう。

ストレス反応も相互作用

【第2回】認知行動療法が慢性痛に効果的な理由(こちら)では、「ストレス反応は4つ〈認知〉〈気分・感情〉〈行動〉〈身体反応〉に分けてとらえる」というお話をさせていただきました。

しかし、これは4つのうちどれかだけ起こるのではなく、1人の中で4つの反応が起こるる、ということです。

そして、これが重要なのですが、その4つは、お互いに作用しあっているということです。

部屋が散らかっている、誰かに怒られた、などストレスな状況が起こると、まず〈認知〉されます。そしてその〈認知〉から〈行動〉や〈感情〉、〈身体反応〉も生まれる、

反対に自分が何か〈行動〉するかと、そこから〈気分〉や〈身体反応〉、〈認知〉が生まれ、変化も生じる。

これらは、感覚的にわかると思いますが、あえて言葉にしています。

なぜなら、言葉にすることで明確化されるからです。

【第1回】でお伝えしましたが、
認知行動療法は「自己改善のための考え方と方法」です。

そのためには、「なんとなくわかったつもり」ではなく、言葉として表現できる明確化が大切です。

わかっている・・・・・・と、できる・・・は違う」と言われるように、面倒ながらも、あえて言葉にしてみましょう。

あなたにとって、最も大きなストレッサーは何でしょう?

そして、それによりあなたはどんな反応が起きているでしょう?

あらためて、下記に【第2回】で紹介した図を載せます。
これを参考に、ぜひ実際にやってみてください。

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